Originally posted in EETimes Japan
受電対象機器が移動しても追従して充電可能
丸文は2020年6月、米国のIP(Intellectual Property)ベンダーであるOssia(オシア)とパートナーシップ契約を締結したと発表。Ossiaの空間伝送型ワイヤレス給電技術「Cota」について、日本企業へのライセンス提供と技術サポートを始めた。
Cotaは、ケーブル接続や充電パッドを使わず、一定空間内にある特定の複数デバイスに対し、無線技術を用いて安全かつ同時に電力を供給することが可能な技術である。Cota Cloudプラットフォームを介し、受信するデバイスの監視や管理を行うことができるという。
Cotaの利用イメージはこうだ。受電対象の機器が発するビーコン信号を送電側で受信し、ビーコンの位相を検出する。送電側では、検出した位相に対し逆位相で高周波電力を出力する。この時、伝送経路はビーコン信号が到達した経路のみを利用するという。
また、ビーコン信号は、1秒間に100回も発信するため、受電対象の機器が移動しても、その動きに追従しながら充電することができる。もちろん、人体やペットに対する安全性に関しても、米国FCCの認証を取得している。